ありがとうございます。 ケイズグッドリフォームの住まいと暮らしのアドバイザーのカナコです。
今回は「床暖房のフローリングは張替えできますか？」との、お問い合わせいただきました。
施工タイプが【仕上げ材分離型】のものは、フローリングの仕上げ材と発熱線の面状が分離しているのでフローリングの張替えが可能です。
張替え時にお選びいただけるフローリングが多く、また畳もお選びいただけるシリーズもございます。
分離しているので床が温まるには少し時間が必要です。
また施工タイプが異なった【仕上げ材一体型】は、フロアの熱源を内蔵しているため、フローリングの仕上げ材だけの張替はできません。
熱源全体から張り替えになり、【仕上げ材分離型】よりも費用がかかります。
施工方法に関しては、簡単で熱効率がよく早く温まります。
床暖房の特徴
床暖暖房は床面からじんわり暖められた赤外線の輻射熱が、身体や部屋全体に熱を伝え暖めます。
【特徴】
・燃焼によるCO2や音、風などのにおいがでません。静かに暖めます。
・輻射熱だから空気の乾燥を妨げます。
・場所をとりません。
床暖房の上にモノを置く時の注意
床暖房の上に物をのせると、熱がこもり床やモノに良い状態ではありません。
【カーペット】
カーペットを敷くのはあまりおすすめできません。
敷かれた床に熱がこもり、床がひび割れ、変形、変色してしまいます。
カーペットを敷くなら、あくまで目安ですが8㎜以下の毛足のものにしましょう。
※クッション・座布団など、長時間は置かないようにしましょう。
【ソファー】
床面に接する面積が大きいソファーは熱がこもり、安全装置が働き暖かくならない場合がありますが、故障ではありません。
ソファーは脚のあるもの、ソファーの底面から床面まで5㎝以上離れているものにしてください。
【ピアノ、木製家具】
ピアノなど木製家具は、熱によって木が乾燥し家具に歪みをあたえますので、おすすめはできません。
歪みでピアノの場合は調律が狂うこともあります。
ピアノを置く場合は、特に根太・下地の状態や、脚の重量を分散させるなどの注意が必要です。
【キャスター付きの椅子】
キャスター部分の使用頻度・荷重によって床に凹み・キズなど生じます。
張替時にキャスター性能のある仕上げ材や、床を保護する8㎜以下の毛長のもので床をカバーすることをおすすめします。
床暖房を設置したくなった時の選ぶ手順
新たに床暖房を部屋に設置したくなった際には次の手順で選びましょう。
①お好みの仕上げ材を選びます
フローリング・カーペット・畳が可能です。
②暖房方式を選ぶ
（メリット）最初に発生する費用〈イニシャルコスト〉が安い。
お部屋に部分的に暖房ができる。
（デメリット）
維持費用・光熱費〈ランニングコスト〉が高い
（使用場所） キッチンのシンク下など部分的な場所に最適
【温水式の特徴】
（メリット）
維持費用・光熱費〈ランニングコスト〉が安い
（デメリット）
最初に発生する費用〈イニシャルコスト〉が高い 温水器を作る熱源機が必要
（使用場所）
リビング全体 LDKの比較的みんなが集まる広いスペース
※暖房方式の、温水式か電気式かでは施工する際には問題はありません。
③床暖房の施工タイプを選ぶ
先ほど説明しましたが、施工タイプには二種類あります。
【仕上げ材分離型】
種類が多く、インテリアにあわせて仕上げ材を選ぶことができます。
分離している分、一体型に比べ温まる時間が少しかかります。
【仕上げ材一体型】
限定された仕上げ材や色からお選びいたけ、施工が簡単で、早く温まります。
※他室で既存の床の上に床暖房をお考えの方に。
条件を満たせば既存のフローリングの上に設置可能ですので、ご相談ください。
現場を拝見しご回答いたします。
木の性質をご理解ください。
家の湿度状態や季節によって仕上げ材（フローリング）の状態が変化し、 生きている木材の性質から湿気を吸放出し、伸縮することも考えられます。
使用時は、フローリングの乾燥で継ぎ目部分が若干隙間が発生し、 使用をしなくなると隙間が徐々にもとに戻りますので、 木材の性質をご理解ください。
まとめ
今回は「床暖房のフローリングは張替えできますか？」とのお問い合わせをいただきました。
【仕上げ材分離型】は、ほとんどの場合フローリングだけを張り替えることができます。
インテリアに合わせて幅広い種類のフローリングをお選びいただけます。
また床暖房の上にモノを置く場合は、その物自体や床暖房の傷みの原因になりますのでご注意ください。
本来心地よく足元を感じていただく床暖房。
床暖の必要のない季節は張替にはよい時期ですので、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
〈参考〉 パナソニック電工 大建工業 大阪ガス