これを知ると失敗しない!使いやすいキッチン選びの3つのポイント

これを知ると失敗しない!使いやすいキッチン選びの3つのポイント

こんにちは 住まいと暮らしのアドバイザーのカナコです。

毎日仕事帰りに、今晩のおかずは何にしようか考える人は多いと思います。

悩みながらスーパーに入ると、出入り口付近に並べられてる食事の献立レシピはとても助かっています。
食は家族が健康でいるバロメーターといわれるほど、主婦にとっては腕のみせどころですね。

この食事に関わる家事の中で、主婦がキッチンに要る時間が一番長いってご存知でしたか?

だからこそ、キッチンまわりでは、多くのお困りごとが発生しやすいエリアになります。
だったらもっとキッチンが今以上に使いやすくなれば作業がはかどり、時間短縮になり、忙しい主婦にとっては、うれしいですよね。

今回は、「これを知ると失敗しない!使いやすいキッチン選びの3つのポイント」をご紹介します.

 

今回の記事の目次

●使いやすいキッチン選びの3つのポイントとは?
●使いやすいキッチンのポイント1:「カウンターの高さ」に注意しましょう。
●使いやすいキッチンのポイント2:「収納や扉のデザイン」にこだわりましょう。
●使いやすいキッチンのポイント3:「キッチンのレイアウトや行動動線」を意識しておきましょう。

 

使いやすいキッチン選びの3つのポイントとは?

使いやすいキッチン選び3つのポイントを説明していくにあたって、最初に「使いやすいキッチンとは?」を確認しておきたいと思います。
キッチンの利用時間がもっとも多い、一般生活者の方は、どのようなキッチンを使いやすいと感じているのかについて、アンケート調査のデータからそのポイントをチェックしておきます。

システムキッチンの購入者に対して、2013年に住宅産業協議会が行った使用開始1年の経過したお客様414人の「住宅・住宅設備に関するアンケート調査」によるものです。

このアンケート調査結果によると、システムキッチンを購入された「85%」の人が満足をされているという結果になっています。
具体的にシステムキッチンに満足された85%の方の中で、実際に「どの点の満足度が高いのか?」を3つご紹介します。

購入者アンケートの満足度データ

【システムキッチンの使用上の満足度の高いポイント】

ポイント1:カウンターの高さ
ポイント2:収納や扉のデザイン
ポイント3:キッチンのレイアウトや動線

上記のような購入者アンケートの満足度データから、体にあった作業しやすいキッチンが好まれていることがうかがえます。

また「ポイント2:収納や扉のデザイン」は、取っ手の形や扉の表面加工で掃除がしやすいデザインが選ばれています。

さらに、ポイント3では、キッチン内での動線において、もっとも少ない動作で効率よくキッチンが利用できるレイアウトの重要性がポイントとなっているようです。

このようなデータより「使いやすいキッチンとは?」については、具体的に「カウンターの高さ」、「収納や扉のデザイン」、「キッチンのレイアウトや動線」などが、自分にとって利用しやすいものが「使いやすいキッチン」の重要なポイントの位置付けになることを押えておきましょう。

次のコーナーでは、使いやすいキッチンの重要ポイントとなっている3つの要素について、より詳しくご紹介していきたいと思います。

 

使いやすいキッチンのポイント1
「カウンターの高さ」に注意しましょう。

使いやすいキッチンのポイントの1つ目として、「カウンターの高さ」があります。
カウンターの高さが重要視されているのは、例えば、以下のようなお悩みが多くあるためです.
「キッチンで料理をしているとき、腰痛や肩こりになる人が多い」というお悩みです。

このようなお悩みをもつ人は、長年にわたり中途半端な前かがみの姿勢によるものが原因であることが多いです。
では、どうして中途半端な前かがみの姿勢になってしまうのでしょうか?

実は、カウンターの高さが身長の高さに合っていないため、その高さの調整で体を前かがみや、腰をそったりする体に悪い姿勢になってしまうのです。

このようなカウンターの高さと身長の高さなどが合わないことにより悪い姿勢になることで、
慢性的な腰痛になったり、あるいは手だけを高い位置で作業することで慢性的な肩こりの原因にもなります。

上記のような問題を解決するためには、どうすればよいのでしょうか?

それは、カウンターの高さを、身長に合う高さにするだけで悩みは解消されます。
実際にキッチンを利用するご自分にあった高さを選ぶことがポイントです。

更には、自分にピッタリあったカウンターの高さの選び方があります。
以下のような計算で、最適なサイズを算出することができますので、一度計算をしてみてください。

【カウンターの高さの計算】 「身長÷2+5cm」

上記の計算式が、目安のサイズです。

(例1) 150cm÷2+5cm=80cm
(例2) 155cm÷2+5cm=82.5cm
(例3) 160cm÷2+5cm=85cm

キッチンのカウンター高さ

※メーカーによってカウンターの高さが「1cm間隔~5cm単位」のものがございますので、ご確認ください。

【カウンターの高さの計算で注意する3つのポイント】

(1)キッチンで一番よく作業する人の身長で計算しましょう。
(2)日常スリッパを使用している方は、そのスリッパの高さも含めましょう。
(3)あくまで目安の高さなので、使いやすい体にフィットする高さを選びましょう。

以上のように、「カウンターの高さ」は、ほんの少しの高さの違いで体が敏感に反応しますので、実際にショールームでスリッパを履き実感されることをおすすめします。そして、キッチン利用者の身長にピッタリ合うカウンターの高さを選択しましょう。

 

使いやすいキッチンのポイント2
「収納や扉のデザイン」にこだわりましょう。

使いやすいキッチンのポイントの2つ目として、「収納や扉のデザイン」があります。

最初に「キッチンの収納」についてご説明いたします。

キッチンは意外と細々した物がたくさんある場所です。そのため、キッチンまわりの物がうまく片付かず、作業スペースが奪われて使いにくいキッチンとなっているケースのお悩みも多くあります。

このようなお悩みの場合は、まず最初に自分のキッチンでは、どのようなものが現在あって、実際にそれらが必要なのかを予め把握しておく必要があります。

実際にキッチンによくある物をリストアップして分類してみました。

【キッチンによくある物の分類例】

(1)調理器具(ジューサー・ミキサー・コーヒーメーカー・計量類・泡だて器など)

(2)調味料(油類・しょうゆ類・砂糖・塩・スパイス類など)

(3)鍋類(フライパン・中華鍋・圧力鍋・土鍋など)

(4)食器類(コップ・皿・和、洋、中華食器・季節の食器・もらい物の食器・お箸類など)

(5)袋物(ゴミ袋・サランラップ・アルミホイル・保存袋)

上記のような物が一般的にキッチンによくある物になりますが、では、使いやすいキッチンにするためには、どのようにすればよいのでしょうか?

それは、「キッチンで必要な物を出し入れしやすい場所に収納すること」がポイントです。
まず、キッチンに収納せずに物を置いておくとスペースが狭くなってしまい、それにより作業スペースも制限されてしまいます。
見た目も散らかったキッチンに見えてしまうこともありますので、気持ち的な面でも気分よく料理などができません。

更に、キッチンの収納では、物の出し入れが頻繁に発生していきます。そのため、キッチンの収納場所も重要なポイントです。
キッチンの物を収納する場所として、出し入れしやすい場所の条件がありますので、以下でご紹介しておきます。

【キッチンの収納で物を出し入れしやすい場所の条件】

(1)良く見える場所
(2)首を中心に75cm範囲の場所
(3)手が軽く届く範囲の場所

物を出し入れしやすい場所の条件

このようなスペースを、「ゴールデンゾーン」と呼びます。
視界が広く良く見えて、使う頻度に合わせて出し入れしやすい場所に収納することをおすすめします。

キッチンの収納については、「キッチンの物は収納する」、「収納する場所にも条件がある」ということを押えておきましょう。

次に、「収納扉のデザイン」についてご説明いたします。

収納扉のデザインの場合、見た目のデザインなどイメージを大切にされますが、取っ手や扉には油汚れなど付着しやすいので、掃除しやすいデザインで丈夫な面材を選択することが、使いやすいキッチンの重要なポイントになります。

長く、毎日使っていくキッチンであるからこそ、収納扉などの細かい点についても「使いやすさ」に着目しておく必要があります。

このように、キッチンでは物を収納するということや、収納する場所の条件、また収納の扉デザインまで、多くのポイントが使いやすいキッチンに関わってきますので、押えておきましょう。

 

使いやすいキッチンのポイント3
「キッチンのレイアウトや行動動線」を意識しましょう。

キッチンのレイアウト 動線 イメージ写真TOTO

使いやすいキッチンのポイントの3つ目として、「キッチンのレイアウトや行動動線」があります。

キッチンで作業中に、あちこちに歩き回る割には、炊事の段取がはかどらないなとストレスを感じることが多くありませんか?

これはキッチン内での行動動線が悪く、家事にかかる時間や労力に問題が生じています。
行動動線とは、作業する人の行動する線をいい、実際に具体的例をご紹介いたします。

【キッチンの行動動線の具体例-料理の手順】

(1)冷蔵庫の中の食材をシンクに運ぶ。
(2)シンクで食材を洗って切る下ごしらえをする。
(3)コンロで調理する。

たとえば冷蔵庫からシンクの距離が長ければ食材を取りに行くのに時間がかかり段取りが悪くなります。

また、シンクとコンロの距離が短かいと野菜を切って作業するスペースが狭くて不便になります。

キッチンの動線 動きやすい距離

冷蔵庫、シンク、コンロの3点を結ぶ三角形の辺の合計が510cm(一辺の歩数は2~3歩)が、快適な作業ができる動きやすい距離になります。

冷蔵庫、シンク、コンロのレイアウトを見直しするだけでも、家事の作業時間が短縮され疲れにくくなりますので、ご自宅の行動動線をチェックしてみてくださいね。

 

まとめ

今回は、「これを知ると失敗しない!使いやすいキッチン選びの3つのポイント」をご紹介しました。

家事の中で、主婦が利用時間が一番長いキッチンを今以上に使いやすくなれば、キッチン内の作業が円滑になり忙しい主婦にとっては、作業時間や家事へのストレスを大幅に軽減することも可能ですね。

まとめとして、使いやすいキッチンのポイントは、以下の通りになりますので押えておきましょう。

(1)「カウンターの高さ」に注意しましょう。
(2)「収納や収納扉のデザイン」にこだわりましょう。
(3)「キッチンの配置や行動動線」を意識しておきましょう。

このように、今回は身体に負担がかからない使いやすく作業しやすいキッチンのご紹介をしましたが、使いやすさの状態を確認していただくには、ショールームを訪問して体験して頂くことが大切です。

意外に思い込みということでこんなはずではなかったとのコメントをいただくこともございますので、ショールームで実物とご自身の作業の動きをご確認くださいね。

キッチン選びでお悩みやご質問がございましたら、いつでも住まいと暮らしのアドバイザーにご相談ください。