灯りを落として、名月を愛でる

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9月17日(火)は中秋の名月ですね。

月は年中見ることができますが、とりわけ秋が1年で最も月がきれいと言われます。
秋の空気は、水分量が少なくて乾燥しているため、空気が澄んでいて、月をくっきりと夜空に映し出してくれるからだそうですよ。

中秋の名月とは

昔は7月~9月が秋にあたっていたため、秋の真ん中である旧暦8月15日の十五夜を「中秋の名月」と呼び、お月見をする風習をいいます。

ちなみに、「中秋の名月」=満月とは限らないそうで、今年(2024年)9月の満月は、「中秋の名月」の9月17日ではなく、翌日の9月18日になるそうです。

「中秋の名月」は新月からの日数で決まりますが、満月は、太陽と地球と月の位置関係で決まるため、ずれが生じてしまうとのこと。

歴史

「中秋の名月」は中国の風習が平安時代に日本へ伝わったもの。
貴族たちは、月を眺めながら和歌を詠む「観月の宴」を開いたり、池に月を映して、風景とともにお月見を楽しんでいました。

のちに作物の収穫祭と結びつき、人々は豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになり、今のかたちになったそうです。

お供え物・供え方

お月見の代表的なお供え物をご紹介します。

「全てを用意しなければいけない」と思うとしんどくなってしまいますので、無理なく楽しんでできる範囲で準備してみてくださいね。

◆お月見団子
お米の豊作への祈願と感謝をこめて、お米の粉で作ったお団子をお供えしたのがはじまりです。
15個の白いお団子を山のように高く盛ってお供えするお月見団子から、里芋形のお団子をあんこでくるんだり、ピンク・白・茶色の雫形だったり、小判形のお団子に小豆をつけたり…地域ならではのお月見団子があるそうです。

◆ススキ
実は稲穂の代わりだそうです。稲穂は「依り代(よりしろ)」という神様が宿るものとして古くから考えられていました。「中秋の名月」の時期は、まだ稲穂は刈り取られる前なので、代わりに姿形が稲穂ににているススキを飾ったのが始まりです。
また、ススキには邪気を払う力があると考えられており、「中秋の名月」のススキには、災いなどから収穫物を守り、次の年の豊作を願うという意味も込められています。

◆里芋
一株で小芋、孫芋と限りなく増えることから『子孫繁栄』を表す縁起物です。秋は作物の収穫の時期でもあり、この頃に収穫される里芋をお供えすることから、「芋名月(いもめいげつ)」と呼ぶ地域もあります。

◆旬の野菜・果物
かぼちゃ、きのこ、栗、柿、ぶどう、梨などの旬の収穫物もカゴに盛ってお供えします。
ぶどうのようなツルものを置くと、月と人間のつながりが強くなると言われています。

◆秋の七草
萩(はぎ)
尾花(おばな)
葛(くず)
撫子(なでしこ)
女郎花(おみなえし)
藤袴(ふじばかま)
桔梗(ききょう)

お供え物は、お月様から良く見えるところか床の間に台を置いてお供えすると良いでしょう。マンションなどでは、月が出ている方の窓辺に供えればOKだそうですよ。

日本古来の考え方は左上位のため、お月様からみて左側に自然界のもの(=ススキや野菜)、右側に人がつくったもの(=月見団子)を供えるとされています。

さいごに

残暑が厳しく、夜間もまだ少し蒸し暑さが残りますが、虫の声も聞こえ始め、夏から秋への季節の移り変わりを感じられそうですね。

お月見の間は、灯りを落として、地球とともにゆっくりと月を愛でてみませんか。

節電に取り組みながら、地球の未来へ思いをはせてみてはいかがでしょうか。